ネアンデルタール人の遺伝子で重症化、SARS-CoV-2
雑誌Natureに掲載された古ゲノム研究の権威、Svante Pääbo (Institut Max-Planck Leipzig) とHugo Zeberg (Institut Karolinska, Stockholm)の仮説によると、ネアンデルタール人の化石から検出された染色体と同じ配列のものをゲノムの中に持つ人がSARS-CoV-2感染により重症化する率はそうでない人の3倍だという。この配列は南アジア人の50%、ヨーロッパ人の16%が持っているという。二人の研究者は6月19日にNew England Journal of Medicineに掲載された論文とDavid Ellinghaus (universität Kiel Schleswig-Holstein ドイツ) のチームの研究を検証した結果、第3と第9遺伝子の帯域にこの染色体配列がある場合は症状が重くなることを認めた。もう一つの研究は広い国際的協力Covid-19 Host Genetics Initiativeで、ヒトの遺伝子がSARS-CoV-2への感受性と重症化にどのように影響するかを明らかにしたものだ。研究は319例での897488の証言を含んでいる。2020-10-01Svante PääboNew England Journal of MedicineCovid-19 Host Genetics Initiative