調査: チェルノビル事故は6億人のヨーロッパ人に影響を与える 2011年4月29日
ベルリン- ある調査によると、25年前に起きたチェルノビルの原子力災害による健康への影響をヨーロッパの6億人を超える人たちが覚悟しなければならないという。 最も苦しんでいるのは事故処理に携わった作業員、83万人のいわゆるликвидатор始末人で、90%が高い被曝量のために発病した。 この数字はこの金曜日に発表された原子力に批判的な医師たちの団体IPPNWと放射線防護機関の調査によるもので、科学的な調査に基づいている。
ウクライナのチェルノビル省によると1996年には避難者の18%がまだ健康だった。
自身はチェルノビル災害に直接は関わっていないが親が高い放射線を浴びていたウクライナの子供のうち健康な者の割合は1996年には1987年の81%から30%に減少した。この調査の研究者たちは2056年までに癌患者数にチェルノビル災害起因の24万人が追加されるだろうと見ている。
国際連合の原子力放射線に関する科学委員会UNSCEARは世界で3万から20万7千人の子供たちが原子力事故の影響を受けると見積もっている。 1986年以来、ヨーロッパでは出産数が予測よりも80万少なくなっている。調査は放射線事故の影響が多くの年月の後に表れ、次の世代になって表れることも稀ではないことを告知しているとしている。
1986年4月26日にウクライナの原子力発電所の第四原子炉が制御不可能となった。 専門家の間では原因は操作と設計の間違いが安全性テストの際に重なったことだと見られている。 爆発が起こり、原子炉建屋の上部が破壊された。 放出された放射性物質はウクライナ、白ロシア、ロシアの15万平方キロメートルの広さに拡がった。 (dapd 情報代理店)